PHP/Laravel

【Laravel】Windows10Homeで環境構築(Homestead・VirtualBox・Vagrant・Composer)

Homesteadを使用してゼロから環境構築した手順の全記録です!

初心者だからこそ遭遇する謎のエラーとか、このコマンドってどこのパスで実行するの?とか、悩みがつきないものですよね。

画面キャプチャなども含めて詳細にまとめているので、Windowsユーザのお役にたてばうれしいです!

前提条件・環境

私の環境はこちらです。

  • OS → Windows 10 Home 64bit
  • ターミナル → Git for Windows

 

※この記事の手順は、既存のLaravelプロジェクトに途中参加した時のものです。新規にLaravelプロジェクトを作成する場合、一部手順が異なると思いますのでご注意ください!

Windows10HomeにLaravelの環境構築

【Step1】Vagrant・VirtualBoxのインストール

Vagrantとは?VirtualBoxとは?については、参考サイト一覧①に詳しく書いてあるので、そちらをご覧ください。

私がインストールした時のバージョンは下記の通りです。ダウンロード日(2018/10/7)

  • Vagrant 2.1.5
  • VirtualBox 5.2.18

 

①Vagrant のインストール

DOWNLOAD VAGRANT からWindows版をダウンロードしてインストールします。

②VirtualBox のインストール

Download VirtualBox からWindows版をダウンロードしてインストールします。

【Step2】Homestead vagrant box をダウンロード

※この作業は、インターネット環境が快適・安定したところで行いましょう!ネット回線が遅いとエラー(?)が出るかもしれません

まずはターミナルを起動します。

Homestead vagrant box をダウンロードするコマンドです。

 

コマンド実行後、Enter your choiceで仮想化ソフトウェアの種類を聞かれます。この記事ではVirtualBoxを使用するので、3と入力してEnterを押します。

 

約5分で完了しました。このメッセージが出ればOKです(参考にしたサイトの方は10分と書いてあるので、多少待つようです)

laravel-install2

SSL_ERROR_SYSCALL, errno 10054のエラーが出たら、インターネット環境を疑ってみましょう!

私は約30分待ったあげくにこのエラーメッセージに遭遇し、Wifiが遅いのが原因だったようです。

快速ポケットWifiに切り替えて再度コマンド実行したら約5分で正常終了しました。

laravel-install3

【Step3】Homestead のダウンロード

事前に、Homesteadのファイルをダウンロードする「フォルダ」を作成しておきます。作成場所(パス)は任意です。

ここでは、WindowsのC:\Users{ユーザー名}の配下に「app」という空フォルダを作成したとして説明します。

Homesteadをダウンロードするコマンドです。

 

app配下にHomesteadフォルダが作成され、一式ダウンロードされています。

laravel-install4

 

次にYAMLファイルを作成します。上記で作成されたHomesteadフォルダに移動します。

 

Homestead配下に、[Homestead.yaml]というYAMLファイルが作成されます。ここのStepでは[Homestead.yaml]が作成されていることを確認できればOKです。

後続の作業でこのファイルを編集します。

 

(参考)画面キャプチャ

laravel-install5

【Step4】SSH鍵ファイルの作成

ホストOS(自PC)とゲストOS(仮想マシン)のやり取りをするために必要な鍵を作成します。

 

上記のコマンドを実行後、

  1. 何も入力せずEnterを押します
  2. 設定したいパスワードを入力します
  3. 確認用にもう一度パスワードを入力します
laravel-install6

{user}配下に.sshフォルダが作成され、中にファイルが2つ作成されます。

  • id_rsa
  • id_rsa.pub

【Step5】codeフォルダに既存のLaravelプロジェクトをクローン

C:\Users{user}\app\Homestead 配下に「code」という名前の空フォルダを作成します。(エクスプローラーから「フォルダを作成」でも、ターミナルでmkdirでもOK)

laravel-install7

codeフォルダを作成したら、C:\Users{user}\app\Homestead\code に、Laravelプロジェクトのリモートリポジトリをcloneします。

【Step6】環境設定ファイルの設定

環境設定用の2ファイルに接続情報などを記述していきます。

まず、YAMLファイルを編集します。

/c/Users/{user}/app/Homestead配下の[Homestead.yaml]ファイルを編集します。

  • folders:mapは、Cドライブ配下のフルパスを記述します
  • sites:mapのhoge.localはご自分のプロジェクトに読み替えてください

次に、Windowsのhostsファイルを編集します。

C:\Windows\System32\drivers\etc 配下のhostsを編集します。

アクセス権限の問題でhostsファイルを直接修正できない場合、hostsファイルをデスクトップ等にコピーして編集してから、ファイルを差し替えましょう。

※hoge.localはご自分のプロジェクトに読み替えてください(YAMLファイルのsites:mapと同じものです)

【Step7】仮想マシンの起動

vagrantを起動します。

laravel-install8

 

Oracle VM VirtualBox マネージャーで起動が確認できます。

laravel-install9

【Step8】仮想マシン上でComposerをインストール

仮想マシンに接続します。

composerをインストールします。※ここからの作業は、起動した仮想マシンで行います

 

コマンド実行後、長いメッセージが表示されます。正常終了すればOKです。

laravel-install10

【Step9】 DB構築

envファイルを設定します。

Laravelプロジェクトに含まれている[.env.example]を[.env]にリネームして、設定内容を編集します。

※[.env.example]は、リモートリポジトリからcloneしてきたフォルダ内にあります(※隠しファイル)

laravel-install11

※プロジェクト固有の設定情報は書けないので、ポイント部分のみ一部抜粋です

アプリケーションキーの初期化とDB構築をします。

 

実行結果です。

laravel-install12

これでアクセスできるようになりました!

ブラウザからhttp://hoge.localにアクセスしてみてください。(※hoge.localはご自分のプロジェクトに読み替えます、YAMLファイルとhostsに記述したやつです)

上手く表示されない場合は、次項のエラー対応をご覧ください。

こんなエラーが出たときは?

ブラウザにNo input file specified.と表示される

下記の2点が一致しているか確認しましょう。

  • 仮想マシンのindex.phpが存在するパス
  • YAMLファイルのsites:to:

(それぞれの★が一致しているか)

オレンジ色のWarning(failed to open stream)が出る

laravel-install15

→hostsファイルの設定・envファイルの設定を見直しましょう。

QueryException(変なSQLのエラー)が出る

DB接続の設定が怪しいです!【Step 9】 DB構築を見直しましょう。

YAMLファイルを編集した場合の設定反映

一通り環境構築を終えたあとにYAMLファイルを変更(修正)した場合は、設定反映が必要です。

Special Thanks !!

入江開発室プロジェクトの先輩・小野雅希さんです。

エラー事象をSlackで説明するだけで、「XXの設定がXXになっちゃってませんか?」と、まるで私のPCが見えているかのようなピンポイントなアドバイス!ありがとうございました!

会社員としてのSEを経て、現在はフリーのWebエンジニア・ブロガーとして活動されています!

小野さんのブログはこちらです。

freelance × engineer 自分のやりたいことをやる。

ブログタイトルのB-minorって単語、気になりますよね??その由来は、ぜひぜひブログ内のプロフィールを読んでみてください!(私は共感度MAXでした)

 

小野さん、MENTAでメンターもやってます!