【GAS】スプレッドシートの各シートからCSVファイルを作成しZIPにしてドライブ保存する

下記の記事にて、スプレッドシートの特定シートをCSVファイルにする方法を紹介しました。

【GAS】スプレッドシートの特定シートからCSVファイルを作成・保存するGASでスプレッドシートからCSVファイルを作成します。CSVの保存先は「フォルダIDを指定して保存する方法」「スプレッドシートと同じフォルダに保存する方法」の2つを紹介しています。...

今回の記事では、1つのスプレッドシートに複数シートがある前提で、スプレッドシート内の各シートをCSVファイルにし、ZIPにしてドライブに保存する方法を紹介します。

ノンプロ研の中級GAS講座の課題です。あっ、初心者講座もあるようですよ。

Contents

各シートからCSVファイルを作成しZIPにする
- スクリプトまとめ
- 処理の流れ

各シートからCSVファイルを作成しZIPにする

スプレッドシート内の特定シートをCSVファイルにする方法はこちらの記事を参照→【GAS】スプレッドシートの特定シートからCSVファイルを作成・保存する

今回のポイントはzipメソッドです。

Utilitiesクラス.zipメソッド(blobs, name)

パラメータ：blobs(BlobSource[]) ,name(String)
戻り値：Blobオブジェクト
説明：受け取ったBlobのデータから、zipファイル（新しいBlobオブジェクト）を作成します。
公式リファレンスはこちら

スクリプトまとめ

function convertSheetsToCSVandZIP() {
  
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const sheets = ss.getSheets();
  
  //Blobオブジェクトを格納する配列を用意
  let blobs = [];
  
  for (let i = 0; i < sheets.length; i++) {
    
    //CSV名はシート名とする
    let sheetName = sheets[i].getSheetName();
    
    //データ範囲を二次元配列で取得し、カンマ区切りの文字列にする
    let values = sheets[i].getDataRange().getValues();
    let csv = values.join('\n');
    
    //Blobオブジェクトを作成して配列に格納
    let blob = Utilities.newBlob(csv, MimeType.CSV, sheetName + '.csv');
    blobs.push(blob);
    
  }
  
  //zip名はスプレッドシート名とする
  const zipName = ss.getName();
  
  /* zipメソッド：Blobオブジェクトの配列 blobs を指定のファイル名で圧縮
     戻り値：Blobオブジェクト */
  const zip = Utilities.zip(blobs, zipName + '.zip');
  
  //ドライブに保存する
  const id = '********************'; //フォルダID
  const folder = DriveApp.getFolderById(id);
  folder.createFile(zip);
  
}