毎日(毎週)指定の時刻に、パソコンの画面にメッセージを表示させる方法を紹介します。
【ポイント1】Windowsの標準機能のみでできる!(特別なソフトウェアのインストールは不要)
【ポイント2】メッセージが画面の最前面に表示され、かつ、OKボタンを押すまで消えないので見落とす心配がない
※ユーザーがPCにログオンしているときのみ表示されます
(イメージ)
Contents
毎日指定の時刻に画面にメッセージを表示させる
この設定は、おおきく2つのステップに分けて進めていきます。
- 「メッセージを表示させるスクリプト」を作成する
- ①で作成したスクリプトを、Windowsの「タスクスケジューラ」に設定する
タスクスケジューラとは、「指定の時刻」に「指定のプログラム」を実行できるWindowsのアプリです。
手順①メッセージを表示させるスクリプトを作成する
まずは、メッセージを表示させるスクリプトを作っていきます。
スクリプトファイルを準備する
Windowsアプリの「メモ帳」で新規のテキストファイルを作成します。
- 作成場所:任意(ここではデスクトップに作っています)
- ファイル名:アルファベットの文字列(※日本語は使用不可)
- 拡張子:vbs
拡張子を変更してよいか聞かれます。「はい」を選択します。
スクリプトを書く
このようなメッセージ表示プログラムを使います。(詳しく理解できなくても、コピー貼付けでOKです!)
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MsgBox "ここにメッセージを入力" ,vbSystemModal + vbExclamation, "ここにタイトルを入力" |
この記事では「帰宅前にキャビネットの鍵をかける」というメッセージを作ります。
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MsgBox "キャビネットの鍵をかけましょう。" ,vbSystemModal + vbExclamation, "帰宅前作業" |
スクリプトの準備できたら、スクリプトファイルを編集します。※ダブルクリックはしませんよ。
さきほど作ったvbsファイルに、そのままコピー貼付けしましょう。
「名前を付けて保存」します。
文字コードを「ANSI」に変更して、保存します。
「名前を付けて保存の確認」は「はい」を選択します。
スクリプトの完成です!
スクリプトを実行する
それではスクリプトを実行してみましょう。vbsファイルをダブルクリックします。
こんな風にメッセージが表示されればOKです。
次に、このスクリプトを「タスクスケジューラ」に設定していきますよ。
手順②タスクスケジューラに設定する
Windowsのタスクバーで、
- ①「タスク」と入力して検索
- ②「タスクスケジューラ」を選択
「基本タスクの作成」を選択
- ①「名前」と「説明」を入力
- ②次へ
ここでは毎日の定例作業という想定なので、
- ①「毎日」を選択
- ②次へ
「いつからこのタスクを開始させるか?」という開始日時を設定します。
- ①開始日時を設定
- ②次へ
(例)
・今が15:00で、「今日の17:00から表示させたい」場合、今日日付を設定しましょう。
・今が18:00で、「明日の17:00から表示させたい」場合、翌日日付を設定しましょう。
- ①「プログラムの開始」を選択
- ②次へ
- ①「参照」を押して開くダイアログで、デスクトップに作成したvbsファイルを選択
- ②vbsファイルのパスが表示されたのを確認して
- ③次へ
「完了」を押して設定完了です!
【応用編】毎週指定の曜日に表示させる
「基本タスクの作成ウィザード」のトリガーを設定します。
- ①「毎週」を選択
- ②次へ
- ①開始日時を設定し、
- ②そのタスクを実行する曜日を選択
作業内容に応じて、いろいろアレンジしてみましょう!
表示メッセージのイメージ
「画面の最前面に表示され、かつ、OKボタンを押さないとメッセージが消えない」というのは、このようなイメージです。
Excelで何らかの入力・編集作業をしている場合でも、容赦なくメッセージが表示され、画面が固まってしまいます。
人間がOKボタンを押すまで、画面の最前面に表示され続けるので、見落とす心配がありません。
これを実現しているのが、プログラムに記述してある第2引数のvbSystemModalです。
vbSystemModal:システムモーダルに設定します。
メッセージボックスに応答するまで、すべてのアプリケーションが中断されます。
「vbSystemModal」がなくても、最前面に表示されるのですが、別のウィンドウを立ち上げるとこのメッセージは背面に隠れてしまいます。
そのため、ウィンドウ切替のタイミングと重なった場合に、一瞬で背面に隠れてしまい気がつかないことがあるのです。
「人間がOKボタンを押すまで、画面の最前面に表示され続ける」はうれしい機能ですね。
登録済みの基本タスクを編集したい
時刻を17:00→17:30に変更するとします。
タスクスケジューラを起動して、
- ①「タスクスケジューラライブラリ」を選択
- ②登録済みのタスクを選択して右クリック
- ③「プロパティ」を選択
- ①「トリガー」タブを選択
- ②「編集」
- ①時刻を変更
- ②OK
まとめ
パソコンの作業中「指定の時刻」に「画面の最前面」にメッセージを表示させる方法を紹介しました。
フリーソフトやアプリのインストールが禁止されているような環境でも、Windowsの標準機能だけでできるのがうれしいですね。
作業を忘れないように「●時に~~をする」なんて書いた付箋をモニタに貼っていても、その付箋を見ること自体を忘れたりしますからね。
「毎日決まった時間に決まったことをする」はコンピュータの得意技です!コンピュータの力を存分に借りてラクをしましょう!