freeeAPI

【freeeAPI×GAS】取引データ(収入/支出)をスプレッドシートに出力する【ツール配布あり】

こんにちは、もりです!

freee取引画面の「取引データのエクスポート」で出力できる取引データのcsvを、スプレッドシートに直接出力できるツールを作ってみました。

ポイントは2点、

  1. csvをダウンロードすることなく、スプレッドシートに直接データを取得できる
  2. スプレッドシート上で「事業所切り替え」ができる

複数事業所を使用していて、他の事業所の取引データを取得する場合、画面上で「事業所切り替え → 取引画面を開く → 条件を指定してcsvダウンロード」の操作が必要ですが、このツールでは、スプレッドシート上で事業所を指定(切り替え)することができます。

dealExport6

取引データをスプレッドシートに出力する

スプレッドシート全体の構成です。

  1. スプレッドシート上で、取得したいデータの条件を設定する
  2. スクリプトを実行する
  3. データが出力される
dealExport2

 

データ取得イメージです(取引データは架空のものです)

このように、csvと同じ形式のデータをスプレッドシートに出力できます。

dealExport5

 

すぐに使えるツールを無料で配布してますので、ご希望の方はこちら(記事の末尾に移動)をご覧ください。今お使いのスプレッドシートに組み込みたい、という方は、次項の手順に沿って作ってみてくださいね。

スプレッドシートの準備

A列~R列の1行目にヘッダーを用意します(※csvファイルと一部項目が異なります。詳細は後述します)

dealExport4

 

U列・V列にパラメータ設定欄を用意します。

  • 事業所名
  • 収支区分(すべて / 収入 / 支出)
  • 決済状況(すべて / 完了 / 未決済)
  • 発生日:開始日
  • 発生日:終了日
dealExport3

パラメータの「事業所名」は下記のいずれかの方法で作成してください。

  • 名称を手入力する
  • 「データの入力規則」でリストを作成する
  • GASでリストを作成する

GASでリストを作成する方法はこちらを参照してください。

【freeeAPI×GAS】スプレッドシートに事業所名リスト(プルダウン)を作ってfreeeAPIの事業所切り替えをラクにするGASを使って「クラウド会計ソフトfreee」のAPIを操作するシリーズ。スプレッドシートのリストで選択した事業所名を事業所IDに変換してfreeeAPIにアクセスする方法を紹介しています。...

csvファイルとの相違点

freeeの画面で出力するcsvファイルと、下記の点が異なります。

 

  • 「取引ID」を出力する
    →「どの行が1つの取引か」が、わかるように取引IDを出力します。同一IDは1つの取引です。

 

  • 「決済状況」を出力する
    →「完了 or 未決済」を出力します。

 

  • 「税計算区分」を出力しない
    → APIでは取得できない(?)ようです。

 

  • 取得可能件数は100件まで
    → 対象データが100件以上ある場合、最新の100件のみを取得します。

 

  • 1つの取引に複数行のデータがある場合の出力
    → 空欄は作らず、取引ID(A列)~取引先(G列)まで、すべて同じ値で埋めるようにしています。
dealExport7

取引データを取得するスクリプト

1行目の変数sheetnameにシート名を設定して、exportDeals関数を実行します。

※このスクリプトを動作させるには、同じプロジェクト内に「getService」関数と、連携アプリで発行された「Client_ID」「Client_Secret」の値を書いておく必要があります(詳細は下記記事を参照)

【freee×GAS】GoogleAppsScriptでfreeeAPIと連携認証する(サンプルコードあり)

独自メニューを追加するスクリプト

スクリプトエディタを開かずに、スプレッドシートでスクリプトを実行できるよう「独自メニュー」を追加しておくとよいでしょう。

dealExport8

 

スプレッドシートを開いた時に起動するイベントonOpenを、同じプロジェクト内に記述します。

【無料】スプレッドシートを配布してます

すぐに使えるスプレッドシート【スクリプト付き】を配布しています。下記のリンクをクリックすると、スプレッドシートに遷移します。「閲覧のみ」に権限設定しているので、コピーしてご利用ください。

[shared]freee取引データのエクスポート

 

※連携アプリの作成、認証はご自身で行っていただく必要があります。手順は下記記事をご覧ください。

クラウド会計freeeアイキャッチ
【freee×GAS】GoogleAppsScriptでfreeeAPIと連携認証する(サンプルコードあり)GoogleAppsScriptを使用して、クラウド会計ソフトfreeeのAPI連携が可能です。freee連携アプリの登録方法、認証方法、サンプルコードを紹介しています。...