freeeAPI

【freeeAPI×GAS】取引先別の指定期間の勘定科目残高をスプレッドシートに取得する

こんにちは、もりです!

以前に、「取引先別の勘定科目残高を取得したい」といったご要望をいただいたので、書いてみました。

この記事で紹介するスクリプトを使うと、「各取引先の今月の売掛金の残高は?」といった内容を、ワンクリックでスプレッドシートに出力することができます。

また、これらのパラメータを、スプレッドシート上で自由に指定できます。

  • 事業所
  • 会計年度
  • 開始月~終了月
  • 勘定科目

 

※この記事で紹介するスクリプトを動作させるには、freeeAPIの連携アプリの作成と認証が済んでいることを前提としています。

詳しくは下記記事をご覧ください。

クラウド会計freeeアイキャッチ
【freee×GAS】GoogleAppsScriptでfreeeAPIと連携認証する(サンプルコードあり)GoogleAppsScriptを使用して、クラウド会計ソフトfreeeのAPI連携が可能です。freee連携アプリの登録方法、認証方法、サンプルコードを紹介しています。...

取引先別の指定期間の勘定科目残高を取得する

まずは事前準備からです。

※この記事で紹介するスクリプトはV8ランタイムの実行環境で動作します

【事前準備1】スプレッドシートの準備

スプレッドシートに、パラメータ設定欄と、取得結果の出力欄を用意します(A列・取引先名の一覧作成は後述します)

  • 黄色セル → パラメータを設定(入力)する
  • 水色セル → 取得結果を出力する
getpartnerbs4

【事前準備2】freeeAPIのサービスを取得する関数

GASのプロジェクト内に、freeeAPIのサービスを取得する関数を書いておく必要があります。

【freee×GAS】GoogleAppsScriptでfreeeAPIと連携認証する(サンプルコードあり)

具体的には、「getService」関数と、その中で使われている「Client_ID」「Client_Secret」の値です。

スプレッドシートのセルに取引先リストを作成する

スプレッドシートのA列のセルに、指定の事業所の取引先リストを作成します。

デモ動画をご覧ください。H2セルで事業所名を選択(入力)してスクリプトを実行すると、A列に取引先リストが作成されます。

 

A列に取引先リストを作るスクリプトがこちらです。

 

ポイントは、H2セルで選択(入力)した「事業所名」を、getCompanyId関数で「事業所ID」に変換していることです。複数の事業所を使用する場合に、切り替えがラクになります。詳細はこちらの記事をご覧ください。

【freeeAPI×GAS】スプレッドシートに事業所名リスト(プルダウン)を作ってfreeeAPIの事業所切り替えをラクにするGASを使って「クラウド会計ソフトfreee」のAPIを操作するシリーズ。スプレッドシートのリストで選択した事業所名を事業所IDに変換してfreeeAPIにアクセスする方法を紹介しています。...

指定期間・指定科目の残高を取得する

H2~H6セルで、取得したい条件を設定し、スクリプトを実行します。デモ動画をご覧ください。

(H6の勘定科目名の設定は、手入力でも、データの入力規則でリストを作っておいてもかまいません)

 

スクリプトがこちらです。「getPartnersAccountBalance」関数を実行すると、各取引先の残高を取得できます。

CSVファイルのデータ加工で苦戦している方はぜひ使ってみてくださいね。