【GAS】セルにリスト（プルダウン）を作成する｜もりさんのプログラミング手帳

こんにちは、もりです！

この記事では、GASでスプレッドシートにリスト（プルダウン）を作る方法を紹介します。

ここで作る「リスト」は、スプレッドシートの「データの入力規則」で作るリストのことです。

リストを直接指定
リストを範囲で指定

の2種類の方法を紹介します。

Contents

【リストを直接指定】選択肢を「配列」で指定する
- 複数セルに一括してリストを作成する
【リストを範囲で指定】選択肢を「セル範囲」で指定する
- ①選択肢の「セル範囲」を固定する
- ②選択肢の「セル範囲」をシートの最終行まで確保する

【リストを直接指定】選択肢を「配列」で指定する

リストの選択肢を「配列」で指定する方法です。

A1セルに、選択肢「VBA / GAS / Python」のリストを作成するスクリプトです。

function createList1() {
  
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('list');
  
  //プルダウンの選択肢を配列で指定
  const values = ['VBA', 'GAS', 'Python'];
  
  //入力規則を作成
  const rule = SpreadsheetApp.newDataValidation().requireValueInList(values).build();
  
  //リストをセットするセル範囲を取得
  const cell = sheet.getRange('A1');
  
  //セルに入力規則をセット
  cell.setDataValidation(rule);
  
}

function createList1() {

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('list');

//プルダウンの選択肢を配列で指定

const values = ['VBA', 'GAS', 'Python'];

//入力規則を作成

const rule = SpreadsheetApp.newDataValidation().requireValueInList(values).build();

//リストをセットするセル範囲を取得

const cell = sheet.getRange('A1');

//セルに入力規則をセット

cell.setDataValidation(rule);

}

スクリプトの実行結果です。

スプレッドシートの「データ」→「データの入力規則」で、設定内容を確認できます。

複数セルに一括してリストを作成する

12行目のgetRangeメソッドの引数を変更します。

・A1セル～A10セルにリストを作成する

const cell = sheet.getRange(‘A1:A10’);

・A列のすべてのセルにリストを作成する

const cell = sheet.getRange(1, 1, sheet.getMaxRows(), 1);

【リストを範囲で指定】選択肢を「セル範囲」で指定する

前項の方法では、リストの選択肢を変更したい場合、スクリプトエディタを開いて変更しなければなりません。

この項では、スプレッドシートの「セル」に選択肢を用意する方法を2つ紹介します。

①選択肢の「セル範囲」を固定する

このように、C2セル～C7セルの値をリストの選択肢にする方法です。

スクリプトがこちら。

function createList2() {
  
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('list');
  
  //選択肢を列挙したセル範囲
  const range = sheet.getRange('C2:C7');
  
  //入力規則を作成
  const rule = SpreadsheetApp.newDataValidation().requireValueInRange(range).build();
  
  //リストをセットするセル範囲を取得
  const cell = sheet.getRange('A1');
  
  //セルに入力規則をセット
  cell.setDataValidation(rule);
  
}

function createList2() {

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('list');

//選択肢を列挙したセル範囲

const range = sheet.getRange('C2:C7');

//入力規則を作成

const rule = SpreadsheetApp.newDataValidation().requireValueInRange(range).build();

//リストをセットするセル範囲を取得

const cell = sheet.getRange('A1');

//セルに入力規則をセット

cell.setDataValidation(rule);

}

「データ」→「データの入力規則」で設定内容を確認します。「リストを範囲で指定」しているので、セルの値を変更すると、リストの選択肢も変更されます。

②選択肢の「セル範囲」をシートの最終行まで確保する

前項では、「C2セル～C7セル」と、セル範囲を固定しました。これでは、選択肢を追加したいときに不便です。

そこで、「2行目～シートの最終行のセル」を選択肢の範囲にする方法も紹介します。6行目のgetRangeメソッドの引数を変更しています。

function createList2_2() {
  
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('list');
  
  //選択肢を列挙したセル範囲
  const range = sheet.getRange(2,3,sheet.getMaxRows()-1,1); //C列2行目～シートの最終行
  
  //入力規則を作成
  const rule = SpreadsheetApp.newDataValidation().requireValueInRange(range).build();
  
  //リストをセットするセル範囲を取得
  const cell = sheet.getRange('A1');
  
  //セルに入力規則をセット
  cell.setDataValidation(rule);
  
}